9/24/2007

Breadline (Bakery/Cafe, Washington DC) - ★★★★

私はおいしいパンさえあれば生きていくことが出来る、とほぼ断言できるぐらいの、パン人間です。主にフランスのパンで、baguette等食事のパンがメインですが、pain au chocolat、pain au raison等々も大好きです。あとはFoccacia等イタリアのパンもかな。(トスカーナの無塩パンは必ずしもOKではないですが)。なので、どこに行っても(たとえ数日の短期間滞在だとしても)、ネット等でパン屋の情報を集めるというのが習慣となってます。私のパン好きは明らかにフランス滞在以降拍車がかかっていて、おいしいパンが手に入らないエリアには住まない、と仕事を拒否しそうな勢いで最近心配になってきました。。。

という訳で、DCエリアに引っ越して最初に行ったことの一つが、パン屋探し。アメリカは相当ネットの情報量が多いし、なにせアメリカの首都だからそれなりにおいしいBoulangerie Francaiseがあるだろうと期待していたのですが、それは残念ながら大きく裏切られました。相当調査をしたのですが、パン屋はあるのですが、あまり真正なBoulangerie Francaiseはなさそうなのです・・・(誰かご存知の方がいたら教えてください!)。とは言うものの、Dean & Delucaに行けばDC近辺の選りすぐりのパンが手に入るし、毎週土曜朝に催される、自宅から徒歩1分のFarmers Marketではなかなかのパンも売っているので、無事surviveしています:)

さて、私の近所のFarmers Marketについては改めて書くとして、今回は勤務が始まる数日前に、どうにか時間を見つけて行ったBreadlinの話です。Breadlineはどのグルメサイトや本を見ても、掲載されているような有名なパン屋さんです。パン屋さんというのは、多分半分しか合っていていなくて、カフェと言った方が正しいような気もします。Pennsylvania Aveに構えるこのカフェは、White HouseやWorld Bankからも徒歩10分圏内という、絶好の立地にあります。だから、平日月~金7時30分から15時30分しか営業していない、visitor unfriendlyなのです:(。当然、私はいったん仕事を始めたらDC市内に平日行けないのを分かっていながらも、この時は引越しの片付けが忙しくて、相当迷いました。でも、パン好きとしては、行かないと後悔する!と思って、片付けの合間を縫って訪問しました。

ランチタイムは混んでいるだろうと思いわざわざ13時30分過ぎに行ったのですが、それでもカウンターには長蛇の列が。天気がいいので気持ちいいだろうテラス席は満席で、仕方なくがやがやと騒がしい店内で、それでも中二階の奥まった席を選びました。このお店は通常メニューのサンドウィッチに加えて、日替わりサンドウィッチ及びスープが人気のよう。特に、わざわざトマトメニュー復活と大きく宣伝してあるのを見て、ではトマトの入ったサンドウィッチをと、Tomato/Fresh Mozzarella Piadine(少し焼き上げたピタのようなパンにトマトとモッツェレラチーズがたっぷりと入っている)を選びました。

店員さんたちは明らかに忙しさで機嫌が言い訳ではなかったですが、ボリュームたっぷりと出てきたサンドウィッチは本当に新鮮で、質の高いバルサミコオイル・オリーブオイルを使っていました。こんな量食べきれないだろうなと、当初思ったものの、気づいたらお皿が空っぽ。食後は家まで歩きかな、と反省するのでした。

ちなみに、帰りにまだ残っていたPain au chocolatを購入しましたが、こちらの方は正直言ってまあまあです。焼き立てで食べたら違うのかもしれないけど、このPain au chocolatを食べた後、Breadlineはベーカリーというより、サンドウィッチ屋と呼ぶ方がやはり正しいのではという思いが強くなりました。


Brealine
1751 Pennsylvania Ave NW
Washington, DC 20006
(202) 822-8900
http://thebreadlinedc.blogspot.com/


★- 4/5 全てのサンドウィッチを制覇したいと思ったほどです。長居する場所ではないので、仕事中のクイックランチかな。あと、土・日営業していないので、DC滞在中に二度と訪問できないかも:(

Levante's (Turkish mainly, Bethesda, MD) -★★★

LevanteはBethesda(Maryland州、DC中心地から地下鉄で15分ほど)の中心エリアにあるトルコ料理中心のお店でした。Bethesdaに住む友人とご飯を食べようと話になったときに、彼の行ったことのないお店、ということで選択。

料理の地域性を全く感じさせない外観。強いて言えば、店名が大きく書いてある看板の色が真っ青なので、海をイメージさせるくらいでしょうか?レストランのホームページによると、"Levante"という店名は"Levantine"という、現在のトルコ、ギリシャからレバノン、イスラエルにまで及ぶ地中海東部海岸地域を意味するそうです。入口を入ると、すぐに椅子のクッションが同じ真っ青の色のバーカウンターがあり、広々とした店内に案内されました。

私も友人もワインが好きなので、すぐにワインリストに目が行きます。二人ともしっかりとした料理を食べる気分でなかったので、ワインは2006 Blind River Sauvignon Blancを選択。最近、私はNew Zealand Sauvignon Blancをよく注文します。まだ、DCエリアは暑いので、どうも重めの料理・ワインを楽しむ気にはなれないのです:( このワインは、Marlborough地域のAwatere Valleyで作られたもので、かなり華やかなアロマとグレープフルーツっぽい味が印象に残りました。

さて、料理ですが、

Hommos - Puree of chickpeas, tahini, garlic, fresh lemon juice, and a touch of olive oil

をシェア。そして、二人ともPideと呼ばれる、ボートのような横長のピザらしきものを注文しました。

Spinach Pide - Spinach and garlic on a base of Kaser Cheese

Chicken Pide - Chicken breast and vegetables on a base of Kaser cheese

Hommosはややあっさりとした味付け。付き合わせのPitaが、円形の堅いPitaで(トルコ料理での名前は違うのかも)、それだけ食べてもいいぐらい。私は、自分がオーダーしたSpinach Pideをかなり気に入りました。チーズの量がほどよくて、ほうれんそうとうまくマッチしていたのと、イタリアのピザではSpinach Pizzaというのを見たことがなかったので、面白い味でした。

天気のいい日に、テラスで食事をするのもいいかもしれません。

Levente's

7262 Woodmont Ave Bethesda, MD 20814

(301) 657-2441

http://www.levantes.com/index.htm

★ - 3/5 私は雰囲気といい、サービスといい、それなりに気に入りました。ちょっとおしゃれめだけど気取りすぎていないので、日常使いにはいいかも。ただ、Zagat評価はいまいちなようなので、次回はきちんとentreeを食べてみます。

交通渋滞 (1) Metroの近くに住んでよかった・・・。

今年4月に西海岸から初めてMcLeanのオフィスを訪問したときのこと。将来の上司・同僚達との会話で、簡単な自己紹介の後に必ず聞かれたのが、"So, have you decided where you're going to live?"。どこに住んでいるのか聞くのも挨拶代わりなのかな・・・と思い、ストレートに"I'm thinking about living somewhere between the office and the downtown DC"に答える私。そうすると、必ず「どこに住むか決めるときは、通勤のことを考えたほうがいいよ。私が住む・・・からだと、ラッシュの時間帯だと1時間以上も車を運転しなければいけないんだ」などと、会話が交通渋滞のことに飛ぶのです。

最初は、「遠くに住んでいるとかわいそうだなあ」と思って聞いていたのですが、次第に頭の中が???だらけに。だって、出会った人との会話がほぼ全て交通渋滞のひどさで延々と続いたのです。更に、交通渋滞のことを議題にしていると、通りかかった人が「そうそう、私も今日、ひどい交通渋滞にはまって・・・」などと会話に参加。日本ではペーパードライバー、ビジネススクール在学中は、車での通学が面倒で、キャンパス内に住んだ私には、いまいちこの会話について行くことが出来ず。恥ずかしいながら、4月のオフィス訪問で最も記憶に残ったことは、DCエリアの服装のconservativeさ(スーツを着ない西海岸に比べたら当然ですよね・・・)、そして会話の議題としての交通渋滞の有効性?でした!

そして、実際にアパートを探した今年7月。基本的に車での通勤を決めていたので、DCとオフィスの中間地点で、レストランや買い物に困らないエリアということで、Arlingtonにほぼ絞っていました。あとは細かな条件を色々と比較していたのですが、心の底で引っかかっていたのが交通渋滞のこと。半径3マイルの一帯のアパートを10件以上も見たのですが、どこのアパートもGoogle Mapによると通勤時間が20-25分と出てきます。だったら、通勤のことは気にしなくてもいいのかなあ、と少し思ったのですが、アパートのロケーションによって通勤経路が大きく異なることに気づきました。もしかしたら同じ方向に行くにしても混む道と混まない道の差が激しいのかも・・・と次第に不安になってきたのです:(

当時は、Arlington在住の人を誰も知らなかったので、誰にも聞けずに困りました。で、出来るだけ不確定要素はヘッジをする、というポリシーの私は、ある選択肢を取りました。それは、地下鉄(Metro)の駅に出来るだけ近いアパートを選ぶこと。会社は残念ながら最寄のMetroの駅(オレンジラインのWest Falls Church)から歩いて行ける距離には到底ないのですが、シャトルバスが出ている話を聞いたので、いざとなったら通勤時間が余分にかかってもMetroを使おうと。

仕事を始めて3週間が経ちますが、この決断は私のDC生活において恐らく最も重要だったのではないかと日増しに感じています!あれほど交通渋滞が日常生活に出てきた理由は、車で通勤した一日目で嫌というほど理解できました。(続)